今年もミシュラン1つ星レストラン





料理と言うのは本当に人を感動させると思います。

今回は渋谷のレザンファンギャテさんにお邪魔させて頂きました。

驚きとこれからの料理を予感させる 一口のお皿

ウニの煎餅、和食で食べた鱧煎餅を思い出しました。
驚きの演出からのプロローグ・・

ヤリイカと白菜の小さなテリーヌ
堂々と小さい皿のなかからのエスプリに驚きを覚えます。
決して気を緩めてはならないと、囁いている気がしました。
柔らかさと繊細な味のバランスが素晴らしい

サーモンの町、おいらせ町だからこそ食べたい一品だと思います。
地元の食材にプライドを持ってサーモンも出したい物です・・
こればかりは、これから先何十年も地域が一体となって地域の食材を育てなければ成しえない事なので割愛
料理はシェーブルを食べなれた方なら癖なく食べれますが、シェーブルは癖もあるもの、絶妙に平均台の上で踊る体操選手の様に美味しさが込められた一皿、ワインがあれば尚更味わい深く、口の中の宇宙を愉しめると思います。

ワインは料理のパートナー?助演?
ソーヴィニヨン・ブランを2杯頂きましたが、トリを務めるのはシャルドネのなかでも素晴らしいムルソーを美味しく頂きました。
樽由来の香り、ハチミツのニュアンス、ごく当たり前の表現になってしまいますが美味しい
いずれのチョイスも料理を心得たソムリエさんのこと、マリアージュ愉しみました。

7種類のきのこと栗の温かいテリーヌ
お客様は神様とよく言いますが、決して料理は下部ではなく対等にお客様とダンスをするのだと思います。
気が付くと7種類のきのこが、舌の上で踊っています。
そのプリマドンナ達は、私を綺麗に撮ってねと言ってます。
私の知り合いが、パリと東京のシェフ達の写真を、写真の中から美味しさを伝えられる様に、丁寧に大切に撮ってますが、本当にその気持ちが良くわかります。
身が引き締まる思いで料理の写真と向き合います。

グラスの白ワインも尽きてきましたので、ダンスのお相手はルージュにお願いしましょう!
これから魚になるのですが、そこは呑みすけな私が、サンテミリオンをチョイスしました。
軽くしなやかな果物由来の奥行と穏やかなフランボアを想像させるかなり控えめな甘さのニュアンス

イサキとホタテのポアレ香味風のバターソース
思い出しました、葉山の釣り船にのり、イサキは棚で釣れと言う事
美味しさが色んな事を想像の旅に連れて行ってくれます。
柔らかく魚はふくよかで、サフランと絶妙なハーモニーを繰り広げています。
意地悪な船長は、釣り客に別の棚を教えて、自分は悠遊つる姿・・
そういえばこのお店は レザンファンギャテはフランス語で我儘な子供たちだった気がします
その船長は我儘に育ったと思えば面白い

ガリシア豚ロティ―、ガーリック風味のジュ
日本にも あぐーやらブランド豚が闊歩していますが、基本的に日本は三元豚、海外は四元豚と育て方も味わいも違いますが、春の桜を思わせる上品かつ柔らかく味わい深い美味しさが伝わります。

紅玉のテリーヌ
食べなれたりんごも、ここまで美味しくなりました。

もう一つのデセールの主役グリオットチェリーとショコラのテリーヌ

デジェスティフも調子に乗って飲んでましたら、シェフが挨拶にいらっしゃいました。

シェフのエスプリの込められた、一皿一皿その素晴らしさ言葉で表現するのは難しいかもしれません・・

その素晴らしさを是非実際に愉しんで頂ければ幸いです。

シェフ殿 ご馳走様でした。

勿論私もまた行きます。

レストランカフェ オーナー銘苅